GCAPコンソーシアム
初飛行に向けパートナーシップを拡大

GCAPコンソーシアム
初飛行に向けパートナーシップを拡大

ロールス・ロイス(英)、アビオ・エアロ(伊)、IHI(日)で構成される国際コンソーシアムは、グローバル・コンバット・エア・プログラム(以下、GCAP)で開発中の次世代戦闘機向け動力・推進システムの開発を加速するため、BAEシステムズ、レオナルド、日本航空機産業振興株式会社(JAIEC)が設立した合弁会社Edgewingとの直接連携を可能にする協力協定に署名しました。

ロールス・ロイス(英)、アビオ・エアロ(伊)、IHI(日)で構成される国際コンソーシアムは、グローバル・コンバット・エア・プログラム(以下、GCAP)で開発中の次世代戦闘機向け動力・推進システムの開発を加速するため、BAEシステムズ、レオナルド、日本航空機産業振興株式会社(JAIEC)が設立した合弁会社Edgewingとの直接連携を可能にする協力協定に署名しました。

このパートナーシップの大幅な拡大は、GCAPの新主力戦闘機エンジン実証機の順調な進捗を基盤にしており、各国ごとの契約を一元的な国際契約に移行して、GCAP向けの新しい戦闘機エンジンの詳細な設計・開発の基盤を築くものです。

コンソーシアム3社は、継続的なイノベーションと戦闘機向け航空推進技術の進歩を目指し、予定通りにGCAP初飛行が実施できるよう、業務の変革を進めてまいります。

アビオ・エアロ マーケティング&セールス担当上級副社長 ピエルフェデリコ・スカルパ

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アビオ・エアロは、先進エンジン技術の設計・開発・生産における確固たる専門知識と経験を、この重要な国際パートナーシップに提供できることを誇りに思います。ロールス・ロイスおよびIHIと緊密に連携し、GCAPの動力・推進システムの開発に留まらず、3カ国による航空宇宙協力の未来を形作っています ”

ロールス・ロイス 防衛部門 将来プログラム担当ディレクター、フィル・タウンリー

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この新たな協定は極めて重要な一歩です。これにより、各国の単独プログラムから真に国際的なワンチームアプローチに移行できます。互いを補完する専門知識を結集し、材料・製造・設計における技術的ブレークスルーを加速して、GCAPを推進しながら日英伊の防衛産業の基盤を強化します”

IHI 取締役常務執行役員 航空・宇宙・防衛事業領域長  佐藤 篤

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この3カ国の共同開発は、戦闘機用エンジンの新たな時代を象徴するものです。先進的な日本の革新技術と、英国およびイタリアのパートナー企業の強みを組み合わせることで、GCAPに比類のない性能をもたらすエンジンを開発するとともに、3カ国での産業基盤を強化していきます”

3社は、エンジン実証機の開発を進め、積層造形、冷却システム、高圧圧縮機設計などの技術開発を進めています。3社のエンジニアリングチームは共同で設計を繰り返した後、エンジン実証機の設計承認に向けて何度も共同で設計レビューを実施し、ハードウェア調達も開始しました。

最近のマイルストーンの一つに、革新的な燃焼器の試験成功があります。この燃焼器はユニークな幾何学的冷却経路を作るため、最新鋭の積層造形技術を用いて開発されました。次世代の高度な冷却技術と材料技術により、タービンの動作温度はより高くしつつ、部品温度を下げられたことで、航続距離を延長し、エンジンの運用期間を通じて耐久性と持続可能性が向上しました。

3社はGCAPの中核をなす推進力のコンソーシアムとして、3カ国にまたがる技術革新と産業連携を推進し、豊富な国際的知見を結集して、未来の戦闘機エンジンを実現すると共に、継続的な技術革新と戦闘機向け航空推進技術の進歩に向けて協力して参ります。