Trent 7000を語るチーフエンジニア

Trent 7000を語るチーフエンジニア

Trent 7000を語るチーフエンジニア

Trent 700は、これまで35億人以上の人々を輸送してきたTrentエンジンシリーズの先駆けとなったエンジンです。1995年にエアバスA330に搭載されての初就航以来、世界で最も信頼性の高いワイドボディエンジンとして、7,600万時間の飛行時間を達成し、100社を超える航空会社の900万回以上のフライトを支えてきました。現在も、エアバスA330ceoに搭載される最高のエンジンとして、航空会社や貨物輸送会社に利用されています。

第7世代のTrentエンジンであるTrent 7000は、Trent 700以来30年にわたる継続的な改良の成果により、燃料効率と騒音が大幅に改善され、航空会社のコスト削減に大いに役立っています。

現在までに、Trent 7000は20万回以上のフライトで300万時間以上のエンジン飛行時間を達成しています。Trent 700よりも11%燃料効率が向上しており、航空会社は航空機1機あたり年間350万ドルの燃料費を削減しています。

Paul Sixsmith

このTrent 7000プログラムのチーフエンジニア、ポール・シックススミスは、Trentエンジンシリーズと同じくらいの年月のキャリアを有しています。航空宇宙工学を専攻した新卒者として、Trent 500エンジンの認証取得に携わって以降、Trent 700、Trent 500、Trent 900のチーフエンジニアと、30年近い実績を積み重ねてきました。

2014年、ロールス・ロイスとエアバス社はファーンボロ航空ショーでA330neoを発表し、シックススミスはTrent 7000プログラムのチーフプロジェクトエンジニアに就任しました。2018年にはTrent 7000プログラムのチーフエンジニアに就任し、それ以来、航空機の認証、就航、一連の製品開発パッケージを監督するとともに、エアバス社と緊密に連携し、A330neoを新規導入する航空会社のサポートに努めています。

エンジニアとしてTrentシリーズに関わってきたシックススミスは、「A330neoを動かすエンジンにこのように貢献できたことを、謙虚な気持ちで受け止めるとともに、光栄に思います。成功の大きな要因は、機体メーカーとの協力体制です。私たちは長年にわたり、運用いただいている航空会社を共に訪問し、問題解決に努め、素晴らしいチームを築いてきました。このような関係こそがチーフエンジニアの成功の鍵だと思います」と、自身の成果を振り返りました。

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