今年のサイエンスキャンプの教材には、新たにコンデンサーエアプレーンが導入されました。新しいプログラムは、コンデンサーに蓄えられた電力によってプロペラを回す飛行機を開発し、その飛行性能を競うものです。
8月20日ドルトン東京学園で行われた決勝大会では、各チームが独自の開発についてアピールするプレゼンテーションを行った後、飛行機の性能を競う飛行実演を行いました。20mのコースをどれだけ早く飛行できるかを競う速度部門と、どれだけのおもりを輸送できるかを競う重量部門の2部門に分かれて飛行実演が行われ、各部門の得点と、独自性など開発の様々な面を考慮した審査の結果、最優秀賞と特別賞が授与されました。
また、ロールス・ロイスの英国拠点に技術者養成プログラムの一環として派遣された経験のある、全日本空輸株式会社(ANA)のエンジニア曽田理恵さんが特別講演を行い、自身の学生時代の進路選択から現在の技術職の仕事まで、理数系を目指す学生にとって参考になるお話をしてくださいました。
翌8月21日、決勝に参加した4チームは、東京都立川市にある防衛装備庁航空装備研究所を訪問しました。航空装備研究所の活動内容の紹介から低速空洞の見学や空気力学研究の説明、更には防衛装備に使用されてきた歴代のジェットエンジンを見学しながらテクノロジーの変遷などを学びました。参加学生からは多くの質問が挙がり、学校では得られない貴重な学習機会を得たとのコメントが聞かれました。