三菱重工航空エンジンおよびロールス・ロイス
協業20周年記念式典にて関係強化を確認

MHIAEL第5工場前でTrent事業関係者一同による記念撮影

三菱重工グループの三菱重工航空エンジン株式会社(本社:愛知県小牧市、以下、MHIAEL)および英国の航空エンジンメーカーであるRolls-Royce plc(以下、ロールス・ロイス)は、2004年に最初のリスク・アンド・レベニュー・シェアリングパートナーシップ(RRSP)契約の締結により協業を開始して以来、2024年に20周年を迎えました。この重要な節目を祝うため、昨年11月28日にMHIAEL本社にて記念式典を開催しました。

式典には、三菱重工業株式会社(以下、MHI)の土師 俊幸エナジードメイン長、MHIAEL牛田 正紀社長をはじめとする関係者、そしてロールス・ロイスからはロブ・ワトソン民間航空部門プレジデント、ロールス・ロイスジャパンの神永 晋代表取締役社長ほか幹部が出席しました。式典では、両社の代表がスピーチと記念品の交換を行い、お互いの長年の協力に対する深い感謝を表すとともに、今後のさらなる事業発展と関係深化を確認しました。

MHIおよびMHIAELとロールス・ロイスは、2004年にボーイング787搭載用のTrent1000エンジン事業で協業を開始。2008年にはエアバスA350-900搭載用のTrentXWB-84エンジン事業、2013年にはA350-1000搭載用のTrentXWB-97エンジン事業、そして2015年にはA330neo搭載用のTrent7000エンジン事業と、合計4機種のエンジン事業を通じて協業を深化させてきました。

式典に際し、MHIAEL社長の牛田 正紀は、次のように述べました。「2004年からの協業を経て、ロールス・ロイス社とともに20周年という重要なマイルストーンを達成できたことを心より感謝申し上げます。この20年間における事業運営や技術開発、人材交流を通じて、両社の関係はワイドボディー用エンジン事業における戦略的パートナーシップへと発展してまいりました。その結果、ロールス・ロイス社との事業は当社の収益を支える重要な柱として着実に成長を遂げています。今後も同分野におけるさらなる事業発展と協業の深化を確信しています」。

また、ロールス・ロイスの民間航空部門プレジデント、ロブ・ワトソンは次のように述べました。「三菱重工航空エンジンとの長年にわたるパートナーシップを大変光栄に感じています。この信頼関係の礎となっているのは、未来に向けた機会を捉え、課題に挑戦しながら製品の高い品質を追求し続けるという、両社従業員の献身的な努力です。このような長期的かつ互いに恩恵が受けられるパートナーシップ関係こそが、新たな思考を生み出し、世界有数のエンジニアリングと技術を深化させ、顧客に貢献できるのです」。

今後も、MHIAELとロールス・ロイスは、航空エンジン事業の発展に向けた協力関係をさらに強化していきます。

※ パートナー企業は事業参画規模に応じて開発・量産・アフターマーケットフェーズにおける収益配分ならびに費用負担を受ける契約です。

土師エナジードメイン長とワトソン社長の記念品交換の様子
両社幹部による記念撮影