ロールス・ロイス、サイエンスキャンプ2023開催報告

ロールス・ロイス ジャパンは、昨年「ロールス・ロイス サイエンスキャンプ 2023*」を開催しました。今回で第6回目となる本プログラムには全国から67名の高校生が参加し、昨年8月1日にオンライン予選、10月7日に対面による決勝大会が行われました。

「ロールス・ロイスサイエンスキャンプ2023」の様子は、こちらのビデオからご覧いただけます。

ロールス・ロイスは次世代の科学者やエンジニアを育成するSTEM教育に力を入れています。2017年から開催しているサイエンスキャンプでは、ホバークラフト作りを通じて、手を動かしてモノを作る楽しさと難しさ、チャレンジする面白さを体験し、また、現役のエンジニアと接する機会を提供することなどによりSTEM分野のキャリアに興味を促す活動をしています。

今回は初めて、第1回サイエンスキャンプの優勝チームの元メンバー1名も特別参加し、開発のアドバイスを行ったり、現在取り組んでいる活動について発表しました。学生たちは、過去に同じプログラムに参加した年齢の近い先輩に数々の質問を投げかけていました。

プログラムは、ホバークラフトの設計・制作と、それを制御するプログラミングの2つのチャレンジから構成されています。参加者は2か月かけてホバークラフトの設計と制作に取り組み、オンライン予選会でお互いの成果を披露しました。また、予選会では自身もエンジニアである、ロールス・ロイス ジャパン社長の神永が、ジェットエンジンが動くメカニズムについてレクチャーを行い、自身の仕事やこれまでの経歴なども紹介しました。予選を突破した4チームは、プログラミングによるホバークラフトの制御という難題が課された10月の決勝大会に臨み、最優秀賞が授与されました。

決勝の翌日には宇宙航空研究開発機構JAXAの協力を得て、学生たちは調布航空宇宙センターを見学し、航空宇宙の研究活動やテクノロジーを学びました。

JAXA調布航空宇宙センターにて

ロールス・ロイス ジャパン代表取締役社長の神永晋は次のように述べています。

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2023年も、多くの学生に参加していただきうれしく思います。毎年、ホバークラフトという同じ課題を出していますが、今回は開発期間を長く設定したのもあり、非常に完成度の高い作品が出来上がりました。過去のサイエンスキャンプからの先輩との交流も良い刺激になったようで、非常に良いサイクルを回せたのではないかと思います。サイエンスキャンプをきっかけに、将来、航空宇宙産業で働く人、もしくはロールス・ロイスで活躍してくれる人が生まれるかもしれないと期待しています。学生の皆さんにはこれからも失敗に臆することなく、いろいろなことにチャレンジし、自分の夢を叶えてほしいと思っております。

今回もJAXAという日本を代表する研究機関の協力を得て更に充実したプログラムになりました。感謝の意を表するとともにこれからも航空宇宙産業界として次世代エンジニア育成を盛り上げていきたいと思います」

*「ロールス・ロイス サイエンスキャンプ2023」は、中高生を対象とした科学・技術・工学・数学(STEM)教育プログラムです。このキャンプは、教育プログラムの運営に実績のある株式会社リバネスが運営し、ロールス・ロイスの社員がサポートしています。