川崎重工業株式会社が、MT30の組み立て、試験を行い、「コンパクト・パッケージ・エンジン・エンクロージャー」へ組み込みます。その後、同社により推進システム全体の試験も実施されます。
MT30は世界で最も出力密度が高い舶用ガスタービンで、最小限のスペースで高出力を実現し、将来の運用出力要件にも対応可能です。機械式、ハイブリッド式、統合電気推進など、考えうる限りすべての推進システムで稼働中、または選定されており、用途に応じウォータージェット、可変ピッチプロペラ、固定ピッチプロペラに動力を供給しています。
太平洋地域においては、MT30は、韓国の大邱級と蔚山級のフリゲート艦、オーストラリアのハンター級フリゲート艦、更には米国の艦艇にも搭載されており、近い将来にはカナダの艦船においても運用される予定です。ロールス・ロイスは、今後10年以内に、MT30の継続的に実証される性能と、地域における強力な協力体制や経験により、環太平洋地域の主力艦艇動力となることを目指しています。