英BAEシステムズとロールス・ロイス、サイエンスキャンプ 2024開催 学生のエンジニアリング・スキルを促進

英国のグローバルエンジニアリング企業BAEシステムズとロールス・ロイスは、2024年8月、初の合同教育プログラムとなる「Rolls-Royce & BAE Systems サイエンスキャンプ2024」を開催しました。2017年よりロールス・ロイスが毎年開催してきた学生のSTEM教育支援を目的とするプログラムに、次世代エンジニアの育成という課題を共有するBAEシステムズが今年初めて参画しました。

Rolls-Royce & BAE Systemsサイエンスキャンプ2024の様子

多くの応募者の中から選ばれた13校76名の高校生が6月のオンライン予選に参加し、そこで勝ち残ったファイナリストが、8月21-22日に岐阜県立岐阜高等学校での決勝大会に臨みました。2日間にわたる決勝大会のプログラムでは、まず初日に4校26名の学生が、約3か月にわたり開発し自動制御をプログラムした、小型ホバークラフトの性能を競い合いました。また、学生同士の交流を通じてお互いの開発から得た学びを共有したり、両社の現役エンジニアから、開発のアドバイスや業界の興味深いエピソード、エンジニアのキャリアを選んだ背景や現在の業務について聞いたりするなど、体験と座学を含む充実した1日となりました。

オンライン予選会ではロールス・ロイスが航空機エンジンの仕組みなどを紹介し、決勝大会ではBAEシステムズのエンジニアによる航空機の開発から製造まで、また将来の航空機についての講義など、グローバルエンジニアリング企業ならではのプログラムが組まれました。更に決勝大会の2日目には、両社と深い結びつきのある川崎重工業株式会社および航空自衛隊の協力により、ものづくりの工場見学、またそれら製品が活躍する現場の見学など、多くの学習機会が与えられ、参加学生には貴重なそして楽しい経験となりました。

       

川崎重工業岐阜工場にて(写真提供:川崎重工業株式会社)

航空自衛隊岐阜基地にて

BAEシステムズとロールス・ロイスは、次世代の科学者やエンジニアをグローバルに育成するため、STEM教育に力を入れています。2017年から実施してきたサイエンスキャンプでは、実践的な演習や課題、実際のエンジニアと交流する機会を設けるなど、楽しいチャレンジを体験する活動を通じて、STEM分野でのキャリアへの興味関心を促しています。この分野における高いスキルを持った人材の育成は、両社の未来だけではなく、経済の成長と豊かな生活の実現に不可欠です。

ロールス・ロイス ジャパン代表取締役社長の神永晋は次のように述べています。

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ロールス・ロイスとしては7回目となるキャンプに、今年はイギリスを代表するテクノロジー企業BAEシステムズが参画してくれました。次世代人材がSTEM分野に興味を持つことは、この業界の発展、ひいては日本の経済の成長を支えるものと思っています。

今回のサイエンスキャンプで特に印象に残ったのは、最後まで調整を諦めないネバーギブアップの精神でした。文字や映像情報がインターネットで簡単に手に入る時代ですが、実際に手を使って物を作り、失敗して、またチャレンジしてみる。そういう体験から学んでいってほしいと思っています」

BAEシステムズ日本職務執行者社長ロブ・ピアーは次のように述べています。

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世界を代表するエンジニアリングとテクノロジー企業であるBAEシステムズにとって、今回のプログラムのような、次世代エンジニアリングの育成支援は非常に重要です。エンジニアが未来の社会に果たす役割の重要性は計り知れません。学生の皆さんには、これからもエンジニアリング、技術を学び続けてほしいと思っています。皆さんが私たちの未来なのです」

*「Rolls-Royce & BAE Systemsサイエンスキャンプ2024」は、中高生を対象とした科学・技術・工学・数学(STEM)教育プログラムです。このキャンプは、教育プログラムの運営に実績のある株式会社リバネスが運営し、ロールス・ロイスとBAEシステムズの社員がサポートしています。