中期目標
より強固でレジリエンスのある財務体質を持つ組織作りを目指しています。そのための中期的目標は以下の通りです。
- 営業利益:25億-28億ポンド
- 営業利益率:13-15%
- フリーキャッシュフロー:28億-31億ポンド
- 資本利益率:16-18%
部門ごとの営業利益率の中期目標も設定しています。
- 民間航空宇宙部門:2022年の2.5%から15~17%に改善
- 防衛部門:2022年の11.8%から14~16%に改善
- パワーシステムズ(最も短いサイクルで最も多様性のある事業):2022年の8.4%から12~14%に改善
これら目標は、2027年までの達成を想定しています。直線的ではなくとも、毎年漸進的に改善されていくと期待しており、可能な場面では目標達成を加速していきます。これらの目標、それを支える業績改善、および目標達成のために必要な行動は、グループ全体の取組みであり、それを支える厳格な業績管理と明確な責任体制が設定されています。2023年の好調なスタートも、この目標を達成できるという自信につながっています。
戦略的アップデート
(2023年)2月、ロールス・ロイスは新たな水準の業績達成に何が必要かを明らかにするため、変革プログラムと戦略的見直しを開始しました。現在の強力な基盤と優位性ある事業を土台として、可能性を最大限に活かすことができる会社を構築します。
新戦略を通じて、ロールス・ロイスは以下を実現します:
- 生産性が高く、競争力とレジリエンスある事業を構築し、利益ある成長を実現する
- 持続可能なキャッシュフローを生み出す
- 強固なバランスシートを構築し、株主利益を拡大する
そのための土台となるのが以下の4つの柱です:
- ポートフォリオ選択とパートナーシップ:事業を行う市場、投資する事業、真に勝つためのポジションにつながるパートナーシップを選択
- 優位性ある事業と戦略的取組:競争力ある事業を生み出し、潜在収益力を拡大して業績を向上
- 効率性と簡素化:競争力を高め事業運営を簡素化するようなシナジーを生み出すような、全社的な取組み
- 低炭素とデジタルを活用した事業:これまで実現してきた具体的な進展を土台とするエネルギー転換へのコミットメントと、デジタル化によるメリットの獲得