ロールス・ロイスは、ロールス・ロイス・ホールディングスの次の最高経営責任者(CEO)および執行役員にトゥファン・アーギンビルギッチを任命したことを発表しました。アーギンビルギッチは、2022年2月24日に年度末の退任を発表したウォーレン・イーストの後任として、2023年1月1日より新しい役職に就任します。
アーギンビルギッチは、エンジニアリングのバックグラウンドを持ち、20年以上、BPにおいて国際ビジネスのキャリアを積み、そのうち5年間は経営陣の一人として活躍してきました。2020年に退社する直前には、精製、石油化学、サービスステーション・ネットワーク、潤滑油、ミッドストリームオペレーション、Air BPジェット燃料事業を含むBPのダウンストリーム事業の統括職にあり、在任中に同事業を変革し、記録的な収益性を達成して、優れた安全性能を実現しました。加えて、航空宇宙技術グループのGKNなど、重工業や製造業企業で複数の非業務執行取締役も歴任しており、現在は、インフラ事業への大規模投資に注力した810億ドルを運用するプライベート・エクイティ、グローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ(GIP)のパートナーを務めています。
ロールス・ロイス会長であるアニタ・フリューは、次のように述べています。「トゥファン・アーギンビルギッチ氏を最高経営責任者に任命したと発表できることを嬉しく思います。アーギンビルギッチ氏は、複雑な多国籍組織においてチームを成功に導いた実績あるリーダーであり、高いパフォーマンスを出す企業文化を推進し、投資家に恩恵をもたらすでしょう。また、航空宇宙産業など安全が重要視される産業における戦略および運営上の幅広い経験を持ち、低炭素技術の推進がもたらす課題とビジネスチャンスについても十分に理解しています。ロールス・ロイスが近年築いてきた戦略的基盤に基づき、活躍してくれることを期待しています」
トゥファン・アーギンビルギッチは、次のように述べています。「ロールス・ロイスは、顧客がエネルギーの転換期を迎える中で大きなビジネス機会に直面し、戦略的な進化を遂げています。こうしたタイミングでチームの一員になることを光栄に思います。同社が長年にわたって築き上げてきた、卓越したエンジニアリングと革新的な技術による市場での地位を最大限に発揮し、すべてのステークホルダーに価値をもたらすために、成長プラットフォームを構築したいと決意しています。世界中の顧客、パートナー、ロールス・ロイスのチームとともに、グローバルなエンジニアリングを象徴するブランドであるロールス・ロイスの次の段階における成功にむけて取り組んでゆくことを楽しみにしています」
トゥファン・アーギンビルギッチは現在、多国籍輸送車両メーカーIveco Group NV、エネルギー ヘルスケア テクノロジーグループDCC、エネルギー企業Türkiye Petrol Rafinerileri A.Ş (Tupras)の非業務執行取締役を務めていますが、今後、これらの役職への関与を見直す予定です。
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