ロールス・ロイスは、この分野において、数十年にわたって蓄積してきた知識と専門性をパートナー企業に提供することができます。例えば、推進、蓄電、電気システム、バッテリー管理など分野横断的に、モジュール式で拡張性ある構成要素からなるポートフォリオを開発しており、全電動やハイブリッド電動アプリケーションに対応可能です。
低炭素やゼロ・エミッションの航空輸送への需要があるノルウェーのような国では、現地の航空会社や航空機メーカーと協力して、独自の全電動旅客機を開発し提供しています。また、バーティカル・エアロスペース社が開発中のeVTOL VX4には当社のパワートレイン搭載が予定されております。
更に、持続可能な航空燃料(SAF)や水素燃焼の実用化を見越して、こうした燃料を搭載するハイブリッドや全電動航空機を進化させる技術の開発も進めています。航空機の電力配分を管理するターボジェネレーターを開発し、離陸後と着陸前に効果的に電源を切り替えることで、航続距離を伸ばすことも可能です。当社の蓄電システムでは、1回の充電で100マイル以上のゼロ・エミッション飛行が可能となる予定です。
2021年には世界最速の全電動ゼロ・エミッション航空機の飛行を実現しました。この能力を基盤に、地方や都市部のエアモビリティ市場向け動力と推進力の限界に挑戦し続けます。