FFMプログラムでは、護衛艦「もがみ」に搭載されたMT30の試運転がその海上公試へ先立って順調に進んでおります。ロールス・ロイスは、これまでに「もがみ」型プログラム向けに5基のMT30エンジンを川崎重工業に納入しており、今後1年間に3基のエンジンを納入する契約です。川崎重工業は、神戸工場で特殊な小型ガスタービン筐体を製造し、造船所に納入する前に陸上試験を行います。
海上自衛隊の「もがみ」型護衛艦22隻は、当初、ロールス・ロイスのマリーン・スペイを搭載した「あぶくま」型護衛艦と「あさぎり」型護衛艦の後継艦として計画されていました。 海上自衛隊の将来の艦隊へのMT30導入を通じ、ロールス・ロイス、川崎重工業、海上自衛隊の強固な関係が継続されることとなります。
MT30は、現在運用されている中で最も出力密度の高い船舶用ガスタービンです。 21世紀時代のプラットフォーム向けに設計され、2008年に就役したアメリカ海軍のフリーダム級沿海域戦闘艦に搭載されています。以来、10年余りの間に、世界の11の次世代艦艇プログラムに採用され、一部の海軍関係者の間では「マイティ(力持ちの)」MT30と呼ばれるようになりました。MT30の詳細についてはこちら(日本語版)をご覧ください。