この度、コンソーシアムは英国政府の正式な要請を受け、合意したタイプの人工呼吸器の生産を加速しています。呼吸器は既存技術を活用し、英国のサプライチェーンですぐに入手できる素材や部品を組み合わせて生産されます。
ロールス・ロイスのコントロール・システムズ部門のバイス・プレジデント、クレイグ・アスキューは、次のように述べています。「ロールス・ロイスは、COVID-19との闘いで重要な役割を担っています。当社は緊急に必要とされる人工呼吸器の増産に取り組むことに誇りを持っており、人命を救う呼吸器を供給すべく全力で取り組んで参ります。この難局に取り組んでくれる社員たちに感謝しています。」
コンソーシアム内でのロールス・ロイスの役割は、既存のサプライチェーンと並行する体制を確立し、英エンジニアリング企業のGKNが手掛ける新しい組み立て工場に部品を迅速に供給することです。既存の供給体制は既存メーカーの供給増加に対応するため、別のサプライチェーンが必要とされています。当社のチームは自分たちの技術や専門性を全く別の製品や業界に応用しています。主な課題は、最適なサプライヤーを特定し、契約を結び、供給体制を整えることです。
この取り組みは極めて重要なため、当社はシーメンス・メディカルと連携し、適切な品質かつ数量の部品生産に取り組んでいます。
このプロジェクトのプログラム・リーダーのナイジェル・ピアース氏は、次のように述べています。「このような厳しい状況に快く対応する社員の姿勢に感銘を受けています。社内の才能と力を合わせて、このプロジェクトを迅速にサポートしています。新しいサプライチェーンの多大な増産規模について説明を受けた直後から、本腰を入れて、素晴らしいアイデアや仕組みを考え、強い意欲をもって、この国を支えるため、不可能に思えたことを可能にしています。」
同プロジェクトのチームは常に拡大していますが、現在はソリフルのコントロールズ事業部で勤務する計測器、バルブ、ポンプの担当者らのほか、ダービーオフィスに勤務するビジネス、調達、プログラムマネジメント担当者らが含まれています。チームは今後、大幅に増える見込みです。また、米国の人員も活用し、24時間の稼働に備えています。供給体制が整えば、アクセンチュアと連携し、部品の輸送を始めます。また、ソルフルなどの拠点の生産や組み立て能力を精査し、この取り組みへ支援強化ができるか検討しています。
さらに、ロールス・ロイスは引き続き、国民保健サービス(NHS)への追加の人工呼吸器の供給を支援する政府やその他の企業、組織、団体に対し、幅広い支援を提供しています。
詳しくは、VentilatorChallengeUKをご覧ください。