新型コロナウイルス感染拡大に伴い多くの航空会社やビジネスジェットの運航企業は一時的に航空機を飛ばせない状況にあります。こうした企業が通常運航を開始する際、エンジンが最適な性能を出せるよう維持するためには、エンジン保管を計画的かつ慎重に実施しなければなりません。
ロールス・ロイスでは長期にわたるエンジンの稼働停止に備えて、また稼働再開時にエンジンが最高な状態となるよう専門的サポートを提供しています。エンジンの飛行能力を最大化し、非稼働時の保管による劣化など保守管理の問題を避けるためには、民間旅客機、ビジネス機に関わらず、全てのエンジンについて、慎重に技術手順に則って作業を進める必要があります。エンジンの再稼働についても同様に正しい手順に関してお客様へのサービスを提供しています。
エンジン保管で長年サービスを提供しているお客様の一つがバージン・アトランティック航空です。同社の30機にロールス・ロイスエンジンを搭載していますが、現在その多くが稼働していません。バージン・アトランティック航空で保守エンジニアリング担当バイスプレジデントのフィリップ・ワードローは、新型コロナウイルス感染拡大により同社の多くの航空機が非稼働となったが、ロールス・ロイスと協業し、渡航制限の解除に伴って飛行を再開する際、航空機が最高の状態にあるよう常に安全を最優先に保守点検を行っていると述べています。