デジタル革命により私たちが提供する製品とサービスの垣根が曖昧になってきています。ロールス・ロイスのエンジンは将来、コネクトし、周囲の状況を判断し、自己学習すらするものとなるでしょう。将来はエンジンをデジタルで設計し、遠隔地からサービスを提供し、デジタル上のエンジンで管理をします。ロールス・ロイスは将来も、これまでのようにより良い動力開発の先駆者であり続けます。
ロールス・ロイスは、かつてないほど多くの人々が航空機を利用し、より効率的な移動が求められる中、これまでで最も信頼でき、効率的に乗客を運ぶ航空機の動力の将来のビジョンを定義しました。
インテリジェント・エンジンは、製品とサービスが切り離せない緊密な関係にあるという考え方に由来するビジョンです。この考え方は1990年代にロールス・ロイスが市場で認知されたTotalCare®サービスの導入で初めて定義され、以降、デジタル能力の進化と共にこの変化は加速し、製品とサービスの垣根はさらに曖昧になりました。
デジタル技術に後押しされた製品とサービスの統合は、ロールス・ロイスが顧客に動力を提供する方法の大幅な改善を可能にします。
また、エンジンの設計、試験、メンテナンスをデジタル領域で行うことで、インテリジェント・エンジンでは、さらなる信頼と効率さを提供するため、よりコネクトし、周囲の状況を判断し、自己学習する将来のエンジン像を打ち立てます。
コネクト
他のエンジン、サポート・エコシステム、顧客など多数の間で定期的に双方向な情報の伝達を行う
環境を把握し、判断
稼働状況、顧客の制約とニーズを元に人間の介在抜きでその時の環境に応答
自己学習
蓄積された経験、ネットワークで繋がるその他エンジンから学び、最高のパフォーマンスを提供するため動作を調整
インテリジェント・エンジン・ビジョンは今日搭載されたエンジン、あるいは将来のウルトラファンエンジン設計や、ハイブリッド電力のコンセプトをとおして、ロールス・ロイスが動力を先駆的に開発する新しい方法を模索するのを可能にします。
データ・イノベーションを加速するハブとして2017年12月に立ち上げたロールス・ロイスのR2データラボは、インテリジェント・エンジンの目標を実現する上で重要な役割を果たします。アドバンス・データ分析と業界の人工知能および機会学習技術を利用し、R2データラボはロールス・ロイスの設計、製造、オペレーションの効率化を紐解き、顧客に新しいサービスを提案します。
ロールス・ロイスは今後数年でインテリジェント・エンジン・ビジョンに関する詳細を発表します。
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