ロールス・ロイスは、民間航空会社のパイロットがエンジンの状態をより良く把握できるよう、新たにパイロット向けアプリを発表しました。パイロット並びに航空会社はエンジン性能を最適化し燃費と排出量を削減するために、このアプリを活用できます。
今回発表されるアプリは、エアバスA350 XWB搭載のTrent XWBならびにボーイング787型機搭載のTrent 1000を対象としており、アプリ開発には両機体メーカー様からのご協力もいただきました。今後、Trent 900、Trent 700、Trent 7000向けアプリ発表する予定です。
ロールス・ロイス民間航空サービス担当シニア・ヴァイスプレジデントのトム・パルマーは次のように述べています。「お客様により優れたサービスを提供し、より密接に連携していく必要があると考えています。このアプリはパイロット、航空業務関係者のベストプラクティスを集めたものであり、ロールス・ロイスの全ての航空エンジンを毎回オンタイムで効率的に離着陸させるという目的の実現をサポートするものです。」
ロールス・ロイスの航空業務担当ディレクター、フィル・オデールは次のように述べています。
「今でも、エアラインの航空業務担当チームと協働していますが、このアプリは使いやすい、インタラクティブな形で情報を提供することで、既存の協働プロセスを強化、補完するものとなると思います。」
アプリでは燃料消費量、様々な環境下でのエンジンの運用状況、出力レベルの管理に関する情報が得られます。タブレット上のアンドロイド 、iOS、Windowsプラットフォームに対応しておりGoogle Play、iTunes、Microsoft Storeから入手可能です。パイロットはロールス・ロイスに自身の情報を伝え、了解を得てから使用が可能となります。
ロールス・ロイス製エンジンを搭載するフリートの拡大に伴ってアプリを発表しました。ワイドボディ機に搭載されているロールス・ロイス製エンジンは現在の4,000基弱から2027年には約8,000基に増加することが見込まれており、次の10年間ではワイドボディ機フリートの半分にロールス・ロイス製エンジンが搭載されることになると見ています。