ロールス・ロイスのMTUエンジン、 加藤製作所の全油圧式ショベルに初採用

ロールス・ロイスのMTUエンジン、 加藤製作所の全油圧式ショベルに初採用

*本リリースは4月20日に発表されたリリースの日本語版です。

2017年4月27日

ロールス・ロイスのMTUエンジン、
加藤製作所の全油圧式ショベルに初採用

  • 加藤製作所の全油圧式ショベルに初めてMTUが採用
  • 平成26年改正の特定特殊自動車排出ガス規正法に準拠 (直列6気筒シリーズ 1000型)
  • 日本市場への導入は2017年4月を予定

世界を代表するパワー・システム企業であるロールス・ロイス(本社:英国ロンドン、代表者:ワレン・イースト)は本日、建設機械メーカー加藤製作所(本社:東京都品川区、代表者:加藤公康)のショベル製品分野にロールス・ロイスのMTUエンジンが初めて採用されたことを発表しました。直列6気筒、定格出力210キロワットのシリーズ1000型エンジンは、加藤製作所HDシリーズ30トン級油圧式ショベルに搭載されます。SCR(選択的触媒還元)システムを備えたMTUエンジンは日本で昨年適用された、平成26年改正の特定特殊自動車排出ガス規正法に準拠しています。ロールス・ロイスはパワーシステムズ部門傘下にMTUブランドを有しています。

加藤製作所の岡田美津男取締役常務執行役員は以下のように述べています。
「当社のラフテレーンクレーンに搭載されているMTUエンジンの性能には大変満足しています。平成26年に改正された特定特殊自動車排出ガス規正法を考慮し、新型全油圧式ショベルにもMTUの駆動技術を選定しました。」

MTUフリードリヒスハーフェン産業ビジネス部門バイス・プレジデント ベルント・クリューパーは以下のように述べています。
「ハイテク先進国の日本では、既にホイールローダーおよびクレーンにMTUエンジンが運用されています。今回、日本のショベル市場への参入を通じて加藤製作所との関係をより一層固めることができることを嬉しく思います。」

今回MTUエンジンが採用された全油圧式ショベルはオフハイウェイ向け車両であるため、不測の負荷変化にも迅速に対応できるエンジンが必要であり、こうしたショベル車両の求める特殊なエンジン要件にMTUの高度なテクノロジーが評価されました。新しい加藤製作所の全油圧式ショベルは日本では2017年4月からの販売が予定されています。

報道機関向け写真資料はこちらからダウンロードいただけます(英語)www.mtu-solutions.com

ロールス・ロイスについて

  1. ロールス・ロイスのビジョンは、優れたエンジニア技術、グローバル展開、業界についての深い知識に基づいてお客様に優れたサービスとソリューションを提供し、高性能パワーシステムズの市場リーダとなることです。事業部門は民間航空、防衛航空、船舶、原子力、パワーシステムズの5部門となります。
  2. ロールス・ロイスのパワーシステムズ部門は南ドイツのフリードリヒスハーフェンに本社を置き、約1万人の従業員を擁しています。製品ポートフォリオには、MTUブランドのハイスピードエンジン、船舶向け推進システム、発電、重機、鉄道、防衛車両、および石油とガス業界向けの製品が含まれます。MTUオンサイト・エナジーブランドの下、緊急用ディーゼル発電機セット、ベースロード及びピークロードアプリケーション、コジェネレーションプラントを販売しています。船舶および発電向けにベルゲン中級スピードエンジンを提供しています。大型エンジン向け燃料噴射装置としてルオランジを提供するなど、包括的なポートフォリオを有しています。
  3. ロールス・ロイスの顧客は150カ国にわたり、航空会社およびリース会社400社、160の軍隊、70の海軍を含む船舶顧客4,000社、エネルギー部門および原子力部門の顧客は5,000社におよびます。
  4. ロールス・ロイスは事業横断的に3つの共通点があります。
    • 優れたエンジニアリングの開発と投資を継続する
    • 施設やプロセスのスリム化やコスト削減による優れたオペレーションをもたらす製造やサプライチェーンの変革を推進
    • ロールス・ロイスの実績、製品知識、エンジニアリング能力に基づき、サービスや製品の価値を長期間保つためのカスタマーサービスを提供
  5. 2016年の暫定売上高は138億ポンド、うち半分以上はサービスの提供によるものです。2016年12月31日現在の受注残高は800億ポンドでした。
  6. ロールス・ロイスは2016年、13億ポンドを研究開発費に投資しました。また、グローバルネットワークを通して31の大学研究センターを支援することでロールス・ロイスのエンジニアを科学研究の先端に位置づけます。
  7.  50カ国の事務所や製造拠点に50,000名以上を擁し、うち16,500名以上がエンジニアです。
  8. グループは実習生および新卒採用、従業員のスキルの向上に意欲的に取り組んでいます。2016年には世界規模で展開するトレーニング・プログラムを通して274名の新卒と、327名の実習生を採用しました。