ロールス・ロイス、次期戦闘機用エンジンの実証機をIHIと共同開発

ロールス・ロイス、次期戦闘機用エンジンの実証機をIHIと共同開発

ロールス・ロイスは、次期戦闘機用エンジン実証機の開発・提供を、株式会社IHIと共同で実施します。

本エンジン実証プログラムは、日英両国が将来的に必要とする戦闘機を開発するための重要な一歩であり、将来的には日英両国における数百名の雇用創出につながる可能性があります。

エンジン実証機の共同開発は来年初頭からの開始を予定しており、英国は計画、デジタル設計、革新的な製造開発に3,000万ポンド(約45億円)の初期投資を行います。 さらに2億ポンド(約303億円)の英国資金を投入して実物大の実証機の開発を行います。

ロールス・ロイス防衛部門の事業開発・フューチャープログラム担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、アレクサンダー・ジノは次のように述べています。「ロールス・ロイスの様々な部門が、長年にわたって日本の顧客や産業界パートナーと価値ある関係を築いてきました。日英の業界からなるチームは、両国の次期戦闘機の要件を満たすべく、互いの技術を補完しあい、よりクリーンな次世代動力と推進力を促進する技術を提供します。共同エンジンの実証プログラムは、世界最高の戦闘航空能力を結集する期待に満ちた喜ばしい機会であり、また、防衛航空宇宙産業の将来を支える革新的な重要技術の開発を可能にするものです」

ロールス・ロイスと日本のパートナーシップには長い歴史があり、1960年代から技術、エンジニアリング、サプライチェーンの関係を発展してきました。日本各地に40人以上の社員を有し、パートナー企業でロールス・ロイスのプログラムに従事する日本人は5,000人以上に上ります。

日本の政府と産業界が近年実施している技術プログラムに、英国がテンペストプログラムで開発する技術を合わせることで、世界有数のより高性能な次世代動力・推進システムの開発が可能になります。 また、ロールス・ロイスにとっては、世界的な技術と能力を確実に向上させることにも繋がります。