クワシィ・クワーテン英ビジネス・エネルギー・産業戦略大臣は次のように述べています。「ロールス・ロイスの革新的なスピリット・オブ・イノベーション号の初飛行は、世界がよりクリーンな飛行形態へ移行する上での大きな一歩となりました。今回の成果、そして今後期待される記録は、英国が航空宇宙イノベーションの最前線にあることを示すものです。このようなプロジェクトの支援を通じて、政府は、投資を活用し、気候変動抑制に必要な、よりクリーンで環境に優しい航空機を実現するための、限界を超える技術の推進を支援しています。」
同機は、キネティック社が管理する英国防省のボスコムダウン試験場から離陸し約15分間飛行しました。ボスコムダウンは長年にわたって試験飛行が行われてきた歴史がありますが、今回の初飛行から集中的な飛行試験を通じて、航空機の電力および推進システムに関する貴重な性能データを収集する段階が始まります。ACCELプログラムは「飛行の電動化を加速する(Accelerating the Electrification of Flight)」の略で、電気モーターと制御装置を製造するYASA、航空新興企業であるElectroflightが主要なパートナーとして参加しています。ACCELチームは、英国政府の定めるソーシャルディスタンスやその他の健康ガイドラインを遵守しながら、技術革新を続けてきました。
プロジェクト資金の半分は英ビジネス・エネルギー・産業戦略省およびInnovate UKとのパートナーシップに基づき航空宇宙技術研究所(ATI)より提供されています。第26回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に向け、ACCELプログラムは、英国がゼロエミッション航空機革命の最前線に位置していることを示しています。